あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】

「本当はね?
この指輪は未来さんへのお誕生日のプレゼントだったんだ。」


ヨシ君に密着したあたしのつむじの上あたりからヨシ君の声が降ってくる。


でも。


「あたしの誕生日ってまだ………。」


ずいぶんと先なんだけど?


まさか2人してあたしの誕生日を間違ってるとかはないよね?


「うん、もっと先だよね。
でもね、未来さんがこの指輪を欲しがってくれてるって知った時にね、きっと未来さんはこれを結婚指輪のたぐいだと考えてるんじゃないのかなって思ってね。
折角のいい機会だから、1度キチンと話そうかって事にしたんだ。」


穏やかなヨシ君の声が、ゆっくりとあたしの中に広がってくる。