あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】

でも。


そのヨシ君の言葉は、すぐにはあたしの中には入って来なかった。


きょとんってしちゃったのがすぐに伝わったんだと思うけど、ヨシ君はまたみぃちゃんと見交わしてから今度はあたしの背中に腕を回して、あたしを抱き込むように引き寄せた。


それでなくてもヨシ君の膝の上に座ってるのに。


これじゃまるでラブラブのカップルみたいに密着しちゃうじゃない!


なんてあたしの胸の中の叫びに気付くハズもないヨシ君は、そのまま両手で指輪の箱がのせられているあたしの手を包み込むように握った。


ヨシ君の存在そのものみたいに、あたしの手にじんわりとした温もりが伝わってくる。