あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】

そう言うと、ちょっと遠くを見るような眼をして。


それからまた、みぃちゃんは口を開いた。


「無理して食べて、吐いちまうよりは食べない方がマシだ、とか。
赤ちゃんは勝手に大きくなるんだから、食べる事に神経質にならなくていい、とか。
美樹があの時掛けてくれた言葉は今でも忘れられない。
その中でも一番は、『そんなに辛いなら妊娠やめちゃう?』だったな。
あんなに未来の事を楽しみにしていたくせに。」


え?


その言葉をヨシ君が………?


「あれは僕はいまだに反省してるよ。
だってあれは、緑風を思って言った言葉じゃなかったものね?
苦しんでる緑風を僕が見たくなかっただけなんだ。
でも、そんな僕の言葉に緑風は本当にキッパリと言ったよね?
『絶対に産む』って。」