恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~

「おいおい、“少女”を飲み屋で働かせたら、おっさんの店、営業できなくなるぜ」

ミュウ(仮名)があいだに割って入る。もしかして、あたしのこと助けてくれた?

「ヤダァ。マンゴー、困っちゃうゥ」

「余計なこと言ってねぇで、さっさと一子の服、乾かしてやれよ」


「…!!」

うっかり聞き逃しそうになったけど、彼があたしのことを“一子”って呼んだんだ。


「分かったわよォ。乾かしてやるから、イチゴもさっさと服脱ぎなさいよォ」

そう言って、いきなりあたしの花柄ワンピのスカートのすそに手をかけるマンゴーママ。

「キャッ、なにすんのっ」

必死でスカートの前を押さえて抵抗するあたし。

だけど、なおも脱がそうとするマンゴーママ。本当は男のヒトだから、その腕のチカラはそーとー強い。

「いいことォ? アタシ、女のカラダになんてキョーミないのォ。それに発展途上のおっぱいのクセして、いっちょまえに恥ずかしがるなんて10年早いわァ。グズグズしないで、さっさと抜いでェ。どんなパンツはいてんのォ? イチゴだけにイチゴパンツぅ?」