でも言われたほうのチョビひげのヒトは、全然怒ってる感じじゃない。逆にヘラヘラした顔をしている。
対する謎のイケメンのほうは、チョビひげのヒトの言葉が耳に届いていないかのように、表情も変えずに歩き続けている。
「アーラ、ミュウさん、オ・ハ・ヨ♪」
今度は、なんかよく分かんないお店の2階の窓から、カーラーをいくつも頭に巻いてタバコを手にした若い女のヒトが声をかけてくる。身につけているモノは、かなりきわどい感じのキャミソールだけだ。
「誰だっけ、お前?」
好意的な感じで声をかけてきたキャミのヒトに、今度も、にべもない感じで言い放つ謎のイケメン。
知り合いに対して、そんな言い方して大丈夫なのかとコッチのほうが心配になる。
「あたしよ、あたし、ジュ・リ・ア♪」
「なんだお前か。化粧してねぇと誰だか分かんねぇな」
「愛するミュウさんだからこそ、トクベツに“すっぴん”を見せてあげてるのよ♪」


