恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~

だけど、あたしみたいのは何度も何度も会って、少しずつ少しずつ内面の良さを相手に分かってもらうしかないと思う。

でも、ほとんどの場合、その良さを分かってもらえる前に、相手はどっか行っちゃうんだけどね……。



「よっこらせ、っと」

やがて、3匹のこねこたちが入ったダンボール箱をおもむろに抱え上げると、歩きはじめる彼。


「お前も来いよ。あ~ァ、今回はねこが4匹か……ったくめんどくせーこった」


「う、うん……」


その後ろについて行きががらあたしは思った、“このヒト、クチは悪いけど、やってることはやさしかったりするんだよね”って。

このヒト、自分がいいひとだと思われるのが恥ずかしくて、その照れ隠しでワザとやさしさを裏返しにしたような態度に出てるんじゃないかな?


もちろんホントのところは、まだ今日で出逢って2回目のあたしには分かんない。

でもクチの悪さとは裏腹な彼のやさしさに助けられたのは紛れもない事実だったりするんだよね。