恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~


あたしはここぞとばかりにウルウル度120%の目で、彼をまっすぐ見つめた。



それから数秒の時間が流れた―――



そして……、



おもむろにクチを開いて彼が言った……、



「やれやれ……4匹まとめて拾って帰るか」



……って。



いかにも“めんどくせー”って感じの言い方だった。


でも……。


「ありがとう♪ 助けてくれるんだ♪」


「オンナにそんなウルウルした目で懇願されたんじゃ、オニかアクマでもねぇかぎり、断れるオトコはこの世にいねぇ、って」