恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~


早口でまくし立てるようにイッキに言った。


すると……、


すると父は黙ってウインカーを点けて、路肩にクルマを停めてくれた。

「あ、ありがとう、父さんっ」

「一子に頼まれると、私もイヤとは言えんからな」

そう言って、半分困ったような顔でポリポリと後ろ頭をかく父。


ヒトに何かを頼まれるとゼッタイ「イヤ」と言えないあたしの性分は、どうやら親ゆずりのものらしい。


「でも、母さんと約束して。ペットはオモチャじゃない。小さくても命のある生き物だから、ちゃんと大切にお世話するのよ。三日坊主は許さないからね」

「分かってるよ、母さんっ」

言い終わる頃には、もうクルマの外に飛び出していたあたしだった―――――



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