「そっか……ミュウトはもう東京にはいないんだ……」
別にミュウトと会って、なんかをするってわけじゃない。
でも……、
だけどミュウトがいなくなってしまったのかと思うと、ヤッパ淋しいものがある。
「『猫カフェ・ミュウ』で検索してごらんなさいよォ」
「え?」
「ホームページを立ち上げたから、ヒマなら見てくれって、昨夜電話があったのよォ」
「ありがとう。じゃあね、ママ」
そう言って電話を切ろうとしたあたしに、ママが慌てたような感じで言った。
「あっ、イチゴ、今度アタシにも王子さまを紹介しなさいよォ」
「え~っ。センパイ、ママの顔見たらビックリしちゃうよ~」


