恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~

井川センパイに今だに未練タラタラのクセに、他の男のヒトとメールしてるなんて、あたし、ってけっこーふしだらなオンナ?

こんなんじゃよくない。


あゆみセンパイの思いがけない乱入があったとはいえ、結果的に約束の時刻、井川センパイとの待ち合わせの場所に行かなかったのは事実なわけだし、もしアノ時点で井川センパイの中に、ほんの少しでもあたしに対する好意があったんだとしても、あたし、もうとっくにセンパイにフラれてると思う。

だったらもう、井川センパイのことは綺麗サッパリ忘れよう。

バレーも辞めて、今じゃ、顔を合わせることだって全然ないし、メアドさえ知らないセンパイとのカンケーがこれ以上イイ方向に進展するなんてこと、ゼッタイありえない。

だから忘れよう。

井川センパイのことは忘れよう。

これからはミュウトを好きになろう。

これからはミュウトのことだけを想うようにしよう。

もし今度、ミュウトに「キスさせろ」って言われたら、「イヤ」なんて言わずに、そっと目を閉じて、ミュウトにあたしのファーストキスをあげようと思うーーーーー



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