恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~

たぶん、いま自分の身に起きてることが、夢みたいにシアワセすぎることだから、素直にその現実を受け止められないでいる、ってゆーか、全然実感がないんだと思う。


ニンゲンって、ときには現実に起きてもいない不幸さえ、被害妄想として感じちゃうくらい……それくらい自分の“不幸”を簡単に受け入れちゃう生き物。

それなのに、逆に“幸せ”に対しては半信半疑で、ちょっとやそっとのことじゃ、なかなか受け入れようとはしない……そんな厄介な生き物。

ときにはそのせいで、せっかく目の前にやってきた“幸せ”をみすみす逃してしまうこともあると思う。


実際、あたしだって、中学1年のときから好きだった井川センパイに、せっかく映画に誘われたんだから、たとえあゆみセンパイになんて言われようが、どう思われようが、かまわずほっといて、井川センパイと映画に行ってればよかったと思う。

そしたら、もしアノ時点で井川センパイとあゆみセンパイが本当に付き合ってたとしても、別れて、井川センパイ、あたしと付き合ってくれてたかもしれないのに。


……なんて、未練だよね。

こんなの、みっともない未練以外のなにものでもないよね……。