だから、あたしはＰＣからミュウトにメールを送信した……
[件名] ゴメン
[本文] ありがとう
……ただ、それだけのメールを送信した。
ミュウトが手書きでメアドを書いた名刺は、彼自身の手でビリビリに破られてしまった。
でも、破られる前にあたしは彼のアドを覚えていたんだ。
……と、それからまもなく、彼から返信のメールが届いた。
[件名] Ｒｅ：ゴメン
[本文] ゴメン、ありがとうって、
ワケ分かんねぇメール
送ってくるな
ミュウトはメールの中でもクチが悪かった。
でも、返事が来ただけで、ホッとした。
怒って無視されると思ってたから。
おまけに、たったあれだけの内容のメールだったのに、あたしからのメールだと分かっくれたのも、なんか嬉しかったし―――――
