翌日の朝。



ピリリリリ‥‥



「ん‥」



もー、こんな朝っぱらから電話って、誰!?


と思いながらディスプレイを見ると、


浮かび上がる

「千夏ちゃん」

の文字。



アタシの顔はみるみる真っ青になり、慌てて電話に出た。



『『ちょっとー!!もう待ち合わせの時間だよー!?』』


千夏ちゃんはかなりカンカンに怒っていて、アタシはしきりに謝りながら時計を見た。



―10時半‥



ぜんっぜん朝っぱらじゃねー!!



電話を切るとすぐにクローゼットを開けてロゴ入りTシャツを取り出して、


水色のロングスカートを合わせて、銀色の太ベルトで締めた。




どうにもこうにも時間が無い。


なんでアタシってば、こんなにトンチンカンなんだろ‥



ってか、シャワー浴びなきゃ!


昨日そんまま寝てるからお風呂入ってない!!




そうこうしているうちに時間が経ち、

アタシが待ち合わせ場所に到着したのは12時近くになってしまった。


みんな、怒っているだろうな‥


大失態‥



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