―それからあっというまに数ヶ月が過ぎていき、

いつのまにか夏休みに入った。


痛いぐらいの日差しがアタシをバテさせる。


部活に行きながら、アタシの足取りはふらふらだった。


目ぇ回りそ‥

やば‥。



そんな朦朧とした意識の中、やっと学校に着いた。


アタシの高校は、グラウンドにくっつくように体育館が設置されている。


たしか、サッカー部はこの時間帯やってるはずだ。



―正いるかな〜



体育館に向かいながらも、正の姿を探す。


やっぱり、居た


休憩中なのだろう。

タオルをかぶって水筒の水をガブ飲みしている。