『ってかお前に関係ねぇだろ!!さっさと帰れ!!』



敬太はアタシに向かってそう吐き捨てるとあっという間に走り去ってしまった。



「お前に関係ない…か。そうだよね…」



分かってることなのに。

繰り返し呟いてしまう。



アタシはもう、敬太からしたらどうでもいい存在で。


むしろ幼馴染であることすら、忘れられてしまっているのかもしれない。




…あっ




アタシ、正の彼女じゃん…




だから、敬太なんかもういいじゃん…




どうして今更…


こんなに気になるの????









アタシの感情は激動していた。



どうしたらいいのか分からない




敬太へのよく分からない感情と


正への純粋な愛の




二つの感情の中間地点で




さまよっている…