『あっ明日香おはよぉ』



「んー‥おはよ」




結局いつも通りに登校したアタシは暗い面もちで教室に入った。



こんなうっかりしてる自分がほんと嫌になる。



席に着いてまたため息をついた。




『補習間に合わなかったんだ‥』



そんなアタシの肩をぽんと叩く女の子。



凛ちゃんだ‥




「凛ちゃんわざわざありがとね‥」


『いや、朝からゴメンね』




凛ちゃんはとても優しい。




だからモテモテだし、噂の絶えないスキャンダルガールとも言える。



それに比べてなんだよ、この冴えない干物みたいなアタシは‥




「いいなぁ凛ちゃんは可愛くて」




羨望の眼差しを凛ちゃんに向ける


すると凛ちゃんは目を丸めて言った。




『全然だよ!!てか明日香ちゃん彼氏居るじゃん』




「え!?」




アタシは目が飛び出るかと思うほど目を見開く。




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