「も〜っこれ邪魔‥」


『静かに』




アタシたちはまた机の壁の上を歩いていた。



やっぱりアタシ運動神経が悪いんだなぁ‥



うまく歩けない。



正はさっきのようにアタシに手を差し伸べて、最後の一段から安全に降ろしてくれた。





そんな手からも正の優しさがひしと伝わってきて‥




今は正が好きだと素直に想える。





『な〜んかごめんな‥あんなとこに連れてって』




「全然!ってか、穴場だよね。これからここで和むのもいーかも!」




照れくさいアタシは正と目が合うたびに逸らしてしまう。




そんなアタシに正は微笑む。





『そだな‥良かった』