…こんな自分がうざったくてたまらなかった。




アイツにちょっとでも近付く女の子が居ると


時計を見るフリしながら

何度も様子を伺ってしまう。




―敬太に近づかないで…





アイツはアタシのものじゃないのに

いつも奪われるような不安に襲われてた





神崎 明日香。

公立高校二年の平凡で平和な生活。


だけどアタシの中には今、激しい葛藤が起きてます…。





『おい神崎!俺ら日直だから日誌取り行ってくんねー?』


「はぁッ!?何でアタシ!?」



敬太の声に内心ドキッとしながらも、それを隠す強気なアタシ。



すると敬太は顔の前で手を合わせて頼んできた。



『マジ頼むよ!神崎サマ!』



こんな風に頼まれたら

断れない



「次は絶対アンタだから…」




そう呟いて教室を出た。









葉山 敬太…


アタシの幼なじみと同時にアタシの


“大好きな人”。




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