アタシは翌日、教室で友達と机をくっつけて弁当を開いていた。



黙々と弁当を食べるアタシの周りの子は、恋バナの世界に入り込んでいる。




『うちの理想はね〜、適度にカッコよくて、面白い人かな!』


『それなら平田じゃな〜い?』






実はみんな彼氏が居ないのだけど、ふくらました妄想をひたすら放出していた。




―あっ!アタシ、彼氏出来たんだっけ‥



ふと、正と昨日から付き合い始めたことを思い出した。




このアタシに“彼氏”かぁ‥


まだまだ先の話だと思ってたけど‥


この関係って意外と紙一重なんだね。


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