キーンコーンカーンコーン・・





やがてチャイムが鳴り、

みんなが教室に戻ってきた。



みんなアタシを見つけるなり、

目を丸めて走り寄ってくる。





『ちょっと明日香!!ヤバいことになってるよ!?』




「…え??」




ヤバいこと…って言われると

アタシは、科学の先生が激怒しているのを想像して青ざめた。



しかし、アタシの想像以上にそれは「ヤバイ」ものだった。





『葉山くんと生徒指導室に2人っきりで居たってほんと!?
それから、屋上にも行ってたらしーじゃん!!
立ち入り禁止なんだよ!?』






…え?



思考が停止する。




何でそんなこと知ってるの―?



だって、あのときアタシたち以外に誰も…





「そんなこと、してない」



『証拠写真まで撮られてんだよ?
先生に見られたら、推薦取れなくなるかもよ?』





証拠写真!?



ちょっ、写真って。



ほんの数十分前の話じゃん。




ってか。写真撮るってことはそのひともサボってたことになるんじゃぁ…