それから数日後、
アタシはいつも通り学校に行く支度をしていた。
今日はすごい寝ぐせがついていて、アイロンでも直らない。
仕方無く髪を結んで家を出た。
―あれからアタシと正は仲良くなり、
お互いを呼び捨てするようになった。
でも、告白のコトなんか何も無かったようにサッパリとした関係。
むしろ忘れていたぐらいだった。
そんな時だった…
アタシの脳裏に衝撃が走ったのは。
『おはよー明日香』
「おはよー」
いつものようにすれ違う友達に挨拶しながら教室に入る。
―うーわ…やだなぁ
アタシは教室の中の光景を見た瞬間、
また出たくなった。
理由は、他のクラスから集まってきた目立つ男子がたくさん居たから。
アタシはこーゆー男子の集団が嫌い…
いっつもエロい話で盛り上がってんだもん。
とりあえずカバンは置かなくてはいけないので、
自分の席に座る。
さっさと中身を机にしまってしまおう‥
そう思って手を速く動かしていた。
――――と、その時、
気にさわる言葉が耳に入った。
『おい敬太!お前、城山と手繋いだのかよ』
敬太……?
城山……?
何の関係があるの?
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