だけど、しばらくして彼は、突然にかっと笑って



『そーだよな!!今日会ったばっかだし。友達にはなってくれる?』



と、はにかみながらアタシに言った。


それなら、とアタシは頷く。



『良かった‥‥よろしく!!』



正くんは立ち上がってアタシに握手を求める。




「よ、よろしく」




まるで少女漫画のようなコトをする正くんに若干引きながらも、

アタシたちは握手を交わした。










――今思えばこの握手は…








“お互いの傷を癒やし合う”







という契約だったかもしれない。





アタシと正くんはその日から友達関係になった。





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