「新しいステージへ」
ジェニファーは謎ウサギに答える。
「かしこまりました。
では、新しい謎を開きます。」
ウサギはステッキで右の時計の長針をグルグルと回し、本の小口をトンと叩いた。
―― すると本は中ほどの位置で大きく開かれ、左側に『D-102の謎』と書かれた頁が現れた。
そこには、物語の主人公がある場所へ行くために必要なアイテムを問う謎が書かれている。
「ヒントのログを。」
ジェニファーがそう言うと、右側の白紙だった頁にランダムに並べられた膨大な量のアルファベットと数字が流れ始めた。
「なんだこのログは・・・」
アルベルトは呟いてビルを見る。
「なるほどね。普通のヒントじゃないワケだ。」
ビルは興味深そうにその文字列を目で追い始めた。


