あの後ユーロから聞いた話では、エネルギー輸送用には、所有者がいなくなって廃棄される予定のアンドロイドを使用しているという事だった。
それならば子供がいてもおかしくないと、ミルクは不本意ながら納得したのだ。
けれど、目の前に存在するアンドロイド達は、どう見ても廃棄処分されるモノには思えない。
それどころか、皆一様に何らかの新しいパーツを投入されているように見えた。
(一体、あの人は何を考えているの?!)
ミルクの胸の中に、不安がざわざわと音を立てて広がっていく。
(アルに・・・知らせなきゃ・・・)
ミルクは手に持った端末を前方に向けると、そのエッジにあるボタンを押す。
――カシャリ
小さな音がこぼれる。
ミルクはすかさず端末をロックすると、くるりと踵を返して足早にその場を後にした。
心臓がドクドクと脈を打つ。
(私らしくない。 全く、私らしくないわ。
此処はNANO。
何があっても、おかしくは無いのだから・・・)


