「私も、VINOを100%肯定しているわけではありません。
むしろ、VINOのあり方を疑問視しています。」
「笑わせるな。
お前はVINOで生まれ育ってきた人間だろうが。」
「だから・・・です。
VINOで育ってきたからこそ、知り得なかった事が沢山ある。それを確かめるために・・・」
――ピーピーピー
その時、ガイの腕にはめられた小型通信機が鳴った。
ガイは通信機の小さなボタンを押す。
「おっと、お呼び出しだ。
まぁいいさ。
せいぜいたっぷりとお勉強していくんだな。
お前はなかなか頭が切れそうだ。
分からない事があったら、何でも教えてやるよ。」
ガイはニヤリと笑って人差し指をミルクに向けると、すぐさまその表情を変え耳の後ろにあるレシーバーのスイッチを押す。
レシーバーからは緊急を知らせるメッセージが小さく聞こえて来た。


