「しかも何かこんな事になってしまって・・・
だぁ?!
どういう意味だよそりゃ。」

「いえ、別に、あの・・・」

アルベルトは思わずモゴモゴと口ごもる。

「お前、正直に言えよ。
何が目的だ?!」

エドはくるりとアルベルトに向き直ると、黒い丸めがねを外して鋭い視線を投げる。

「目的は・・・

目的はNANOの文化に触れる事と、NANOの発達したバイオテクノロジーの研修、そして・・・」

「んな事ぁ聞いてねぇよ。」

エドはアルベルトの言葉を遮る。

「え・・・」

「お前の親父に何を頼まれて来たのかって聞いてんだよ!!」

「あの、おっしゃっている意味がよく解りませんが・・・」

アルベルトは怪訝そうに首を傾げる。