エドは憮然とした態度でアルベルトに背を向けると、デスクの前まで行き、天面のモニターを立ち上げる。

「VINOの教育関連事業団から此処が研修先の候補になりましたって連絡が来たのが約一ヶ月前。」

エドは椅子に座るとパラパラとモニターの画面を捲る。

「先々週来たメールには、研修生として女の子の名前が書いてあった。
確か・・・違うスクールのだ。」

エドはモニターに映し出された栗色の巻髪の少女の写真をアップにする。

「だけど、先週になって急に研修生が男になった。」

「すみません。
僕が無理を言って研修先を変更してもらいました。」

モニターに映る少女はにっこりと微笑みながらポーズを決める。

「この姉ちゃん可愛かったのによ~
最初っから研修生が男だったら、俺は受け入れを拒否したぜ?」

「本当にすみません。
しかも何か・・・こんな事になってしまって・・・」