(この子は、あの夢の中の人なのだろうか。

このオレンジ色の髪を除けば、彼女と驚く程よく似ている。

でも何故、この子が僕の夢に現われたのだろう。

あの時、胸が騒いだのは何故だ。

あの夢はこの子の未来なのか?

だから僕はこの子の事が、こんなにも気になるのか・・・


いやしかし・・・)

アルベルトは部屋の中を見回してみる。

(どうも・・・今ひとつしっくり来ない。)


「ん・・・」

少女は軽く眉をしかめると、その琥珀色の瞳をゆっくりと開ける。

「痛ってー。
なんか、そこら中痛いんだけど・・・。

って・・・ぅあぁぁぁ!! 
何だよお前、何で此処にいるんだよ!?」