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ライヴハウス ボルケーノのスタッフルーム。
ベラは壁際に置かれた大きなソファに崩れるように身を沈める。
「疲れたわ・・・」
そう呟いて目を閉じるベラの前に、コトリと白いカップが置かれる。
「自業自得よね?」
ベラは瞼を閉じたまま答える。
「エミリア・・・いたのね。」
エミリアはそれには答えず、ベラの前にあるソファに座ると、ぴったりとした黒いミニスカートから伸びた艶めかしい脚を組む。
「どうしてそこまであの子に入れ込む必要があるの?」
問いかける黒い瞳には非難の色が浮かぶ。
「あの子は、お金になるのよ。」
ベラは静かに答える。


