エドは一瞬息を呑み、ふうっとそれを吐き出した後、よいしょと少年の目の前にしゃがみ込み、ゆっくりと話し出した。
「こりゃまた極端な物言いだなぁチビ。
いいか、良く聞けよ。
そりゃぁお前らアンドロイドの生き死には自分じゃ決められねぇ。
アンドロイドは、所有者の死亡、またはそれを管理する能力を失った事によって、その生命を絶たれる。
そうだな?」
少年はこくんと頷く。
「けどよ、アンドロイドを所有する人間は、まずその維持能力と管理能力があるかどうかを慎重に審査される。
だってそうだろ?
俺だって、すぐ死んじまうような生命を創りたかねぇさ。
だからよ、そうそう直ぐにお前の依頼人が死ぬってこたぁねぇと思うぜ?」
少年はそれには答えず、ぶるぶると何度も首を横に振る。


