「あの・・・
ニコルさんを早くお家で休ませた方がよろしいかと思いますけれど?」

「え。」

「警察も来ているようですし?」

「あ。」

「お家まで案内をしていただけますか?」

「う。

・・・だな。そうだな。
そんじゃ俺が先に行くからよ、ニコを宜しく頼むぜ、姉ちゃん!」

そう言うと、エドはブォンとAirを吹かして走り出す。

すると

「ミルクです!」

エドのスクーターのモニターから、ミルクのはっきりとした声が流れた。

「あぁ?!」

「姉ちゃんではなく、ミルク・ロウ。」

エドはクッと笑うと、後ろへ向かって真直ぐに親指を立てる。

「了解だ!ミルク」