NOEL(ノエル)


「リナとはVINOのコンサートホールで会ったんだ。」

少年はエドから目を逸らしたまま、ポツリポツリと話し出した。

「僕があいつらから逃げ来た時、リナが助けてくれたんだ。」

「リナ・・・ED-30360が、お前を?!」

「うん。
僕が事情を話したら、アタシがうまくやるから、NANOにいるエドの所へ行けって・・・

それで・・・ここに・・・」

「事情ってのは何だ?
大体、お前は何から逃げてる?」

「僕を造ったヒト達・・・からだよ。
あと二日したら、僕を依頼人に引き渡すって言ってた。」

少年はの肩は僅かに震えている

「いいじゃねぇか。
依頼人様あってのお前らだろうが。」

「良くないよ!!」

少年はギュッと手を握り締めて叫んだ。

「だって僕、直ぐに殺されちゃうんだから!!」