ψ7. 波乱の救出劇




ガイとエドのAirスクーターはAir Wayを外れ、前方のドーム目掛けて徐々に高度を下げていく。

「おぉ?! エド、
なんだかあのドーム、屋根が破裂してねぇーか?」

エドのスクーターのハンドル中央部にある小型モニターから、前を走るガイのしゃがれ声が響く。

「あぁ遅かったか。
やっちまったなニコ」

「何?!」

「急ぐぞガイ」

エドはグイとスロットルを全開にし、ガイの横をすり抜けて行く。

「遅れたのは誰のせいだよ!」

ガイは言いながら、ふとドーム上空に浮いているAirワゴンに目を留める。

「おい、あれってユーロのワゴンじゃねぇか?」