「あっちです。 ニコルさんは多分、あの先にいます!」 言いながら、アルベルトは自問自答する。 (どうしてだ? どうして僕はそこへ向かっている? 光・・・ そう。光だ。 あの白い光は、どこかで見た覚えがある。 いつだったか・・・ そうだ。 あれは、あの夢の中で・・・ あの女の人の体にあった光だ。 助けるんだ。 助けなければ。 今なら・・・それに手が届く。)