――ズキ ズキ ズキ ズキ

(何だ? 

これ、胸騒ぎってやつなのか?

でも何故?

何故今?

僕は・・・

この期に及んで怖気づいているのか?!)


「どうした?アルベルトくん」

「あ、いえ何でもありません。」


その時、アルベルトの頭の中で一つのワードと、眩いばかりに白い光の珠が弾けた。


――助けて!!


(!!)


アルベルトはその言葉に背中を押されるように、巨大な塊目掛けて走り出す。

「お、おいどうした? アルベルトくん!」