「つまりこういう事だよ。」
ユーロは手に着いた鱗をカーペンターパンツの脇に擦り付けながら言った。
「NANOにいる連中は、そのほとんどが一皮剥けば野獣なんだ。
特に、俺たちTrueミュータントと違って、あいつらアニマル・ミュータントはチップでその外見は変えているけど、中身は野生動物そのもの。
感情がストレートなだけに御しやすいけど、暴走すると手が着けられなくなる厄介な連中だよ。」
「知識としては知っていましたが、実際目の当たりにすると強烈ですね・・・
それより・・・」
「あぁ。ニコが心配だ。
先を急ごう。」
二人はそこここに群がる生き物を掻き分け、ホールの入り口へと進む。
そして・・・


