「そうだ。えーと・・・」

ビルはミルクとアルベルトを振り返る。

「後でゆっくり紹介するけどね、彼はNANOのネット友達、そしてエミリアちゃんファンクラブ仲間のユーロさん。

今回の密航に関してはかなりの情報をいただきました。」

「そうだったのか。
ビルお前、やっぱりダテにネット回線いじってるワケじゃなかったんだな。

ありがとうございます。ユーロさん。
無理を言って申し訳ありません。」

アルベルトは前を歩くユーロに向かって、やや大きめの声を投げた。

「ほんと。
ただのオンナ好きじゃなかった・・・ようね?
感謝しているわビル。
勿論、ユーロさんにもね。」

ミルクも顔を横に出し、前に向かってにっこりと微笑む。