通路の突き当たりにある四角く開かれた部屋の中央には20本ほどのカプセル状の透明な柱が立っていた。

その柱の前には、アンドロイドと見られる人体が何人か列を成している。中には子供と見られるアンドロイドも含まれていた。


(子供も対象者なのか・・・。

確かにアンドロイドには年齢や性別による機能の差は無いはずだ。

頭では分かっている。
でも、この行き場の無い気持ちは何だ・・・)

アルベルトはぐっと手のひらを握る。


アンドロイド達は一斉に透明な柱の中へ入ると、一様に上に向かって大きく口を開ける。

すると、柱の正面は横からスライドして閉じ、同時に柱の上部からアンドロイドの口へ向かって太い管が差し込まれた。

(あ・・・!)

ミルクが思わず目を閉じる。