「勿論分かっている。
かつて私も同じ立場にいたのだからな。

そして、私もずっと自分の意志で自分の行動の全てを決定してきた。
問題は無い。

彼を信じてやれ。」

ゼオは話しを続ける。

「もう一つ。
彼には、特別な護衛を付けている。
だから心配はいらない。
間違っても今回の事は公にするな。

以上だ。」


ゼオはエレナの言葉を待たずにモニターのスイッチを切り、すかさず手元の端末を外線に繋ぐ。


「あぁ、私だ。

彼からアルベルトの事で何か連絡は入っているかね?
Dr.ハイバラ」