「NANO政府は何か自分達に不利益な事があって、父を密輸船ごと吹き飛ばしたんです。 そして、何事もなかったかのように、国交閉鎖を受け入れた。 父をこの世から抹殺したんですよ。 だから・・・」 ゼオは鋭い目つきでハイバラを見る。 「だから、今度はお前がNANOを消す・・・か?」 ハイバラは悪びれる風もなく、にっこりと微笑んでモニターを指差した。 「いやだな、理事長。 NANOを消すのは僕じゃなくて、彼でしょう?」