「それにしても…心愛の後ろの席の人来るの遅いね」


「ホントだ…風邪でも引いたのかな?」


ガラッ


ハッとして後ろを向く


「うわっ…ヤバくない?」

入って来たのは先生ではなく、


寝癖のついた髪の毛に

黒い長ラン

何故かサングラスを掛けたいわゆる不良?の男性だった


「長ランて…時代遅れじゃない?」


ふと、前を向くと美穂が引いたように苦笑いを浮かべていた


あたしはそれというか…

怖いんだけど‥‥


ズカズカとこちらに歩み寄ってくる不良


「ヒャア‥なんかこっちに向かってきているよう―…」


ガタンッ


後ろの席に注目を浴びながら座る彼


もうそこしか席空いてないから…


ですよねー…