タバスコ


都会ってこんなにおもしろくない授業すんだ。


田舎は、先生ノリノリでどーでもイイ事をずっとしゃべってて、はぁ~。



(おまえら夏休み中に”海”に行ったか?てか、いってねーヤツは今日言って来い!!)


あの先生はずば抜けてどーでもいい話しかしなかったなぁ~。



んな事考えてると、いつの間にか放課後になってた。



「由実~?」

「へっ!」

「どうしたの?ぼーっとして。」

マリが心配そうに私の顔を覗きこんできた。


「いや~。トイレ行こうかどうしようか迷ってて..」

変な嘘をついた。


「早く行ってきなよ。」

まりは笑いながら、同じクラスの誰かと教室を出て行った。