タバスコ

5時58分に駅に着いた。


そこには、マリと恵莉以外に男子女子たくさんいた。


「ハァハァ..  あたし最後?」


「そう みたいだね」


苦笑いしながら、マリは言った。


周りを見ると、川辺智也くん田代香愛ちゃん...に大場総悟。


近くで見れて嬉しいけど、総ちゃんじゃないみたいな気がしてどうしようもなかった。


髪の毛はツンツンで、洋服もチャラチャラしてて、香水のニオイがして...。


なんとなく不安だった。


いつも一緒にいる風菜や奈央はいなくて


変わりに、今日初めて知り合った友達と知らない子ばかり。


「そろそろいくか~」


12人ぐらいいる人がゾロゾロと駅のホームに入っていく。


あたしも、流れに沿って歩いて行った。