わたしは一人初めての空気に圧倒されながら、
 雨が上がるのを待っていた。


「カフェコロン」


 店の窓にそう書いてある。


 この甘いニオイは、このお店から出ていた。


 お昼ご飯を食べて、3時間半経っていてお腹もそこそこ空いていて


 わたしは、お店に思い切って入った。


 
 お店の中では、わたしと同じくらいの


 女の子と男の子が楽しそうに話していた。




「あっお客さん!このお店にお客がきた!」


 

 ウィンドブレーカーを着た少し茶色の髪の毛をした、


 男の子がエプロンをかけた子を見て言った。