*お前を抱きたい*短編

「最近お前おかしくね?」

隼人が頬ずえを付きながらあたしを見つめた。


「おかしくなんかないよ…」


「だってお前、なんか俺の事、避けてるだろ」


「それは…!」


胸おっきくする為に…!



「それは、じゃねぇよ。…他にいい男でも見つけたんじゃねぇの」


「何、それ…」



隼人はアイスコーヒーを飲み干すと「じゃあ、な」と席を立とうとした。



「隼人!!」



なんで?


なんで、こうなっちゃうの?




あたしはただ




隼人に嫌われたくなくてー…




立ち上がった瞬間、突然めまいがした。



目の前が真っ暗になる。


そう言えば…最近、サプリメントやキャベツ(本に載ってた)ばっかで…ろくに食事取ってなかった…かも…。





「柚由!!」





意識を失う寸前で隼人の焦った声が聞こえた気がした。