0センチラブ




キーンコーンカーンコーン




学校が終わって、愛と莉奈と進級祝いにケーキバイキングに行こうか、と話していた時。




〜♪〜




「千亜のケータイじゃない?」


「え、あ、本当だ」


ポケットから取り出し、画面を見ると、


………家?


なんだろ…。



「もしもしー?」


『あっ!千亜〜!今日は早く帰って来なさいね〜♪』


「………何で」


『今日楓太君が帰ってくるみたいでね、仕事も一段落済んだんだって。だから今野家と広瀬家で食事に行こうってなったのよ〜♪』


「あたし不参加ね」


『え〜、どうしてよ〜。あんた達2人も久しぶりでしょ?会いたいんじゃないの?』

「会いたくない!!!」


ピッッ



「千亜……」


………何で次から次へと…。



空気読んでよ。


あたしと楓太は、もう幼なじみでもなんでもないって事、見たらわかるでしょ?



楓太はもう、遠いんだから。