0センチラブ



「あんたさ、何で助けないで影からこっそり見てんのよ!!」



「な、しょ、しょうがねぇだろ!!」




あ、そう。

分かったよ、分かっちゃったよ。



「どうせ怖くて見る事しかできなかったんでしょ!?」


「ち、ちげーよ!!」




「じゃああたし困ってたのに、助けてよね!!」




あ〜、ムカつく!!



なんでこんな駄目男なのよ!!




何か言いたげで、でもほっといて、一人で戻ろうとするあたしに、




「悪かったな!幼なじみがアイドルで!!」



って言ったんだ。




「……勝手に盗み聞きしないでよ馬鹿!!!」




その時の楓太の顔を見ることができず、あたしはただそう言う事しかできなかった。