「あっ!千亜〜、おはよ〜!!」

「あんたまた寝坊したの〜!?」



「あはは〜…」



クラスは3年間一緒。


これでも自分、有名私立学校の中の1クラスしかない特進クラスですから!!


…その中の落ちこぼれですけど。


まぁ、友達の愛と莉奈とクラス離れずに済んで嬉しいけどね。


2人ともあたしの良き理解者!!



と、またあの名前が…。



「楓太君てばいつ勉強してるんだろうね〜?」

「学年末で1位とかすごいよね〜!」

「しかも性格目茶苦茶良いし!!」

「ルックス良くて頭良くて性格も良いとか、完璧じゃん!!」




……ケッ。



「千亜、顔が怖い」

「大人気だね、楓太君」

「…ふんっ!どこが良いんだか!!」

「はいはい。んで、楓太君今日は学校来ないんだ?」

「あたしが知るわけないでしょー!?」



そう、同じ学校で同じクラスである、学年末トップの今野楓太は、実際学校に行く暇がないくらい、仕事に埋めつくされている。