0センチラブ


ある日の帰り道―




『何か、あたしのクラスの女子がね、楓太がカッコイイってキャーキャー言ってたよ!!』


『はー?そんなのわかんねーし!』


『だから、あたし幼なじみっていったら、羨ましい〜!!って言われたんだ〜♪』


『へー、そりゃ良かったな』


『楓太、頭も良いしさ、運動神経もなかなか良いじゃん!!
あとはカッコよくなれば完璧だよ!?』





『…カッコよく?オレ、クラスでカッコイイって言われてんじゃないの?』




『うーん、あたしからしたら、よくわかんない!カッコイイっていうか、可愛い?もっといろいろカッコよくなったら――』




『そっか』




ぶっきらぼうに言った楓太。




その日の帰り道は、静かすぎた事しか覚えていない。