「名取。頑張ったな」 不意をついて聞こえて来た言葉。 ポリポリと鼻の頭を掻きながら先輩がそっぽを向いた。 『変わらないなぁ。その癖…』 そんな姿を見て、何故だか自然に顔がほころんだ。 みんなで、他愛もない話しをしながら次々にあがる花火に歓声をあげた。